抜いてみたいけど、本や、インターネットの情報を見ても、
用語の意味ががわからない~という方のために、
毛を抜くときの基本用語3つです。
ストリッピング/stripping
日本では、丸裸に抜く事をさす事が多いような…?
丸裸ってどういう事?って思った方!
ショーに出る子は、コート(被毛)をリセットするために、おでこから背中まで、
飾り毛以外の毛をツルツルに抜くことがあるんです。
お産のあとや、体調を崩して被毛の状態がすごく悪くなってしまった時などにするようです。
「フル・ストリッピング」と言う人もいます。
米語では、毛を抜く作業すべてにたいして「ストリッピング」という言葉を使うとか?(←伝聞です。)
イギリスのワイアアソシエーションのサイトでは、1本残らず毛を抜く事と説明されています。
残念ながら、このページの日本語訳を載せるような英語力が無いので、自力解読してください。
ワイアの場合、ドッグショーに出す子でコートの状態が悪い場合に、
強制リセットするために、最低でも狙った見頃の3~4ヶ月前までには行う場合があるようです。
本来はもっと前に行って、毛をローリングさせます。
(ローリング=毛を抜く時期を変える事によって生えたばかりの毛から、
伸びた毛まで毛に層を作ってベストな状態を維持する事)
ただ、ひと月ちかくはげの状態ですから、冬は寒いですし、服を着せないと
皮膚病と勘違いされるなど、散歩に連れ出すのが少々つらい事になります。
ペットの場合、完璧なコートを作る期限があるわけではありませんから
そこまでしなくとも…というのが私個人の感想です。
プラッキング/plucking
イギリスのワイアアソシエーションをみているとプラッキングという言葉が
でてきます。ストリッピングの別の言い方である、とあります。
日本では、プラッキングは、丸ハゲにせずに抜く作業をさす事が多く
「ストリッピング」より「プラッキング」が一般的に使われる事が多いです。
レイキング(レーキング)/raking
レイキングナイフ(トリミングナイフ)や眼の細かいコームなどを使って
梳かしながら、伸びきった毛や、アンダーコートを掻きとる作業の事を指します。
ワイアは換毛期にあまり自然換毛しません。
レイキングにはお肌のマッサージ効果も有り、またふけや汚れも取れますし
毛に艶も出ます。毛を切らないように、肌を傷つけないようにお肌と平行にトリミングナイフの刃を寝かせて梳かします。
でも注意したいのが「アンダーコートを全部取っちゃダメ」ってことです。
毛がスカスカなのは、良しとしません。ちょっと毛をめくってすぐ地肌が見えるのは
ダメです。みっちりと、密に毛がある状態がベスト。
薮やいばらを走るワイアの本来の姿を考えれば、スカスカのコートはあり得ないですもんね。
しっかり抜く自信の無い人はがんばってレイキングしましょ。
2ヶ月に一度、サロンにお願いしてますって人も、レイキングがんばると、
色の出方が違ってきますし、スタイルの持ちがいいですよ。
凝り性で、ガッツリ抜く事の出来る人はレイキングはそこそこに。
脚はレイキングしません。
(2019年1月修正)
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