ワイアのスタンダード(犬種標準)2 頭部

スタンダード(犬種標準)

「ワイアー・フォックス・テリア」という犬種が好きで一緒に暮らしている方!
自分の家族の“標準とされる姿”を知っておくのがツウってもんですョ!
スタンダードは犬種標準と訳しまして、その犬種の、そうあるべき姿形と性格、歩き方などの理想形を説明したものです。

 

頭部(ヘッド)
◆ 頭蓋部(クラニアル・リージョン)
スカル
スカルのトップラインはほぼ平らかで、
僅かに傾斜し、目の方へ行くに従って徐々に細くなる。ストップ
僅かである。

◆ 頭部(フェイシャル・リージョン)
鼻(ノーズ)
ブラック

マズル
スカルとマズルの長さはほとんど違いがない。
マズルがいちじるしく短いと、頭部は弱々しく、不完全に見える。
前頭部は目からマズルにかけて徐々に先細り、前頭部との接合点で、
僅かに下がるが、ディッシュ・フェイスであったり、
ダウン・フェイスにはならない。目の下は膨らんで、
良く発達していなければならない。
張って丸くなった頬の輪郭は好ましくない。

顎/歯(ジョーズ/ティース)
顎は力強く、完璧な、正しい歯列の欠歯のないシザーズバイトで
歯は顎に対して垂直に生えている。
角の骨張った顎や筋肉の発達した顎は好ましくなく、見苦しい。

目(アイズ)
ダークで、たいへん情熱的で、聡明で適度な大きさの目をしており、
出目ではない。形は丸に近ければ近いほど良い。
目は離れすぎてもおらず、スカルの上の方についてもならず、
耳に近すぎてもならない。明るい色は非常に好ましくない。

耳(イヤーズ)
小さくV字型で適度な厚みがある。
垂れ耳はきれいに折れており、
頬に接するように前にたれている。
耳の折れ目はスカルのトップラインよりかなり上である。
立ち耳、チューリップ・イヤー、ローズ・イヤーは非常に好ましくない。

「全犬種標準書」(2011年10月現在 第10版)より転載 ※転載の許可をもらっています。

 

スカル(頭蓋) = 脳みその入ってる部分

マズル = 目から前の部分をさします。

ストップ = 目のあたりにある段差の部分。チワワやコッカーなどは「ストップが深い」と表現します。

ノーズ = まだらだったり、レバー色だったりするのはドッグショー的にはNG。
でも冬になると、色があせてレバーっぽくなる事も。ウインターノーズと言います。春になるとなおります。

スカルとマズルの長さはほとんど違いがない。
= 鼻先から後頭部のはしまでの真ん中に目があるって事ですね。

ディッシュフェイス、ダウンフェイス

張って丸くなった頬の輪郭は好ましくない。
= あくまででこぼこのない筒状な頭部が良いんですね。

シザーズバイト = 上の歯の内側に下の歯が軽く接触し、ハサミのような状態になるかみ合わせ
オーバーショット(いわゆる出っ歯)やアンダーショット(受け口)はダメです。

角の骨張った顎や筋肉の発達した顎は好ましくなく、見苦しい。
= 闘犬ではないので、あくまでスマートさが求められるんですね~

アイズ 出目ではない。形は丸に近ければ近いほど良い。
= チワワやキャバリアのようなデメキンちゃんではありません。
ワイアの眉毛は奥目に見えるように作ります。
形もアーモンド型と言う方もいますが、スタンダードでは上記記載になってます。

明るい色は非常に好ましくない。
= 色素の遺伝子は遺伝性の疾患や異常と関わりが深いと言われています。
ショードッグ/ペットに関わりなく、色素の薄い子は繁殖させてはいけません。
子どもや、孫に不幸なパピーが生まれたり、先天異常を広めてしまう結果になります。

イヤーズ = ワイアと言えばボタン耳です!
折る位置が低いとベタ耳といって、ワイアらしくありません。

チューリップ・イヤー、ローズ・イヤー

前回の解説でも書きましたが、スタンダードからはずれても、
連戦連勝のスーパーショードッグにはなれないかも、というだけで家族としての可愛さは全く別物ですョ。
み~んな、うちの子一番!ですもん。

(初出:2011年10月19日 2019年2月修正)

 

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