愛犬をトリミングテーブルに乗せてお手入れする

トリミングのツール

ワイアに限らず、ワンコをトリミングサロンに連れて行くと、「トリミングテーブル」と呼ばれる作業台の上に犬を乗せて、毛をカットしたり、爪を切ったりします。
なぜなんでしょう?

ワイアの場合、トリミングテーブルに乗せただけでなく、トリミングアームと呼ばれる、頭の位置を固定する首ひもをアゴにかけてお手入れを行います。

プロや、ドッグショー用のトリミング風景を見ていると、
テーブルに載せた時、犬が「おえっ」となりそうなくらい
高い位置で頭を固定するのを見る事がありますが、
実は深い意味があるんです。

その1 暴れ防止

頭を低い位置で固定して首が自由に動く状態だと
トリミングに慣れていない子が「いやだ~~~!やめて~~~!」という意思表示
(威嚇噛みなど)をしやすくなり、足を踏み外したりテーブルから落ちたりして犬も人も危ないです。

イヌをトリミングテーブルに乗せて、首にひもがかかった状態でテーブルかた落ちると首吊りになってしまうので、イヌを乗せた状態で目を離しては絶対にいけません。
その2 スタック(決めポーズ)の状態で形を作る

ワイアのカッコいい姿勢を思い浮かべてください。
前脚にグッと体重をのせて、首をすっとあげ、緊張感のある立ち姿です!
ドッグショーの「スタック」とか「ステイ」の姿勢ですね。

テーブルでお手入れをする時に、
いつもそのカッコいい姿を見ながら作業が出来るように首の位置を決めます。

立ち方一つで、胴が長く見えたり、首が短かく見えたりしますので
トリミング時の毛の残し具合、取り具合が変わってきます。
いつも一定の頭の位置にして形を作ります。

作業をする時に、テーブルの上にさらにステイの足の位置に足台をおいて
犬が常にステイの形から動かないようにして作業している人も見たことがあり「なるほど!」と思いました。
専用の足台セットも売っています。
テーブル上で足の接地面近くの毛を抜こうとすると毛を引いた時に
テーブルに手が当たってしまい、うまく抜けませんが、台に乗っていれば
手を動かしてもテーブル面に当たらず、抜きやすいですしね。

たとえドッグショーに出陳しなくても、立ち姿が美しい方が良いですよね。

オエッとならないの?かわいそうじゃないの?とお思いの方。
首ひもをかける位置は首というより、アゴ下です。
幼稚園帽子のアゴひもを思い浮かべてください。
その位置にかければ、息ができなかったりオエッとなったりしません。

(初出:2011年4月6日 2019年1月修正)

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